灯りのない部屋
久しぶりに最寄りのセブンに行った
引越しをして
家からの距離が2分遠くなるだけで
すっかり通わなくなってしまう
人ってどこまでも怠けるものだなあ
なんとなく
前居のマンション前を通ってみる
私が住んでいた部屋が見える
カーテンも
部屋の灯りも
ベランダの洗濯物も
何もない
私があの部屋で4年間も生きた痕跡は
たったの2週間余りで
完全にリセットされていた
ここに帰ることはもうないんだな
しみじみと感じる
頭ではわかっていたことを
いつも出入りしていたエントランスを横目に
心がキュウっとなりながら
その場を通り過ぎた
あの部屋に灯りが灯るのを見た日
私はどう感じるのだろう